『婚活したいけど、障害者って何か違うのかな?』そんな思いでここにたどり着いたみなさん。正直言って婚活するにあたって、障害がハードルになることもあるかもしれません。
でも障害のあるなしに関係なく婚活には、年齢・容姿・収入などなどたくさんのハードルがあるんですよね。そんなハードルに勇気を持ってチャレンジした多くの人が、幸せを手にしています。
そう言われても、やっぱり心配になりますよね。今回は虹色の素敵な個性を持つみなさんがハッピーな婚活をするために、絶対に知っておいた方がいい7個のポイントを紹介していきたいと思います。
※この記事ではインターネット検索でより多くの人に情報をお届けするため、あえて「障がい者」ではなく「障害者」という言葉を使わせていただきますのでご了承ください。
障害者の婚活サービスについて

婚活を始めるにあたって、まずは「どんな方法があるか」「どんな人が来るか」が気になるところですよね。
「まだ婚活をする決心がつかない」というあなた、ご安心ください。ここを読み終わるころには「やってみようかな」という気持ちになっているはず!
- 障害者の婚活サービスって?
- 婚活パーティーの【理解者】って?
- どんな婚活サービスも利用できるの?
ここでは上記の3つのポイントについてお話していきます。
障害者の婚活サービスは何か違うの?
障害者を対象とした婚活サービスには次のようなものがあります。
- 婚活パーティー
- 婚活アプリ
- 結婚相談所
「えっ、これって・・・」と思った人も多いのではないでしょうか。そうなんです、サービスの種類は健常者となにも変わりません。
たとえば婚活パーティーだと「ぽっちゃりさんとぽっちゃりさんが好きな人向け」「ゲームやアニメ好きな人向け」があるように「障害者と理解者」というパーティーが開催されています。それと同様に障害者向けのマッチングアプリも。
結婚相談所もきちんと障害者への理解のあるところがいくつもあります。しかも障害のある人が経営しているところもあるんですよ。
「障害を体形や趣味と同じように思われたくない!」と思う人がいるかもしれませんがカップリング、そして成婚の先に待っている結婚生活では、お互いの生活のペースを認め合えることが大事です。
これは障害がある人もない人も同じでお互いどれだけ理解し合い、協力し合い、歩み寄れるかが結婚生活には重要になってきます。
あなたも健常者の友人とのお出掛けなどの時に「会話のペースが早くて大変」とか、「移動の時に合わせてもらって悪いな」っていう気持ちになったことあるんじゃないでしょうか。
もし、生活を共にするパートナーに対して常にそういう気持ちを感じていたら、ちょっとシンドイですよね。でも障害者を対象とした婚活サービスを利用することで、最初から障害に対しても理解していこうという気持ちの人と出会えるんです!

障害があるのが前提なら、変な気をつかわなくていいから気楽に参加できそうだよな。
婚活パーティに来る【理解者】ってどういう人?
婚活パーティーの大手エクシオでは「障害をお持ちの方&理解者編」という婚活パーティーが数ヶ月に一度開催されていて、その様子がEテレの「バリバラ」でも取り上げられたんですよ。
ところで、この【理解者】って気になりませんか?実は、この婚活パーティーに来ている【理解者】というのは健常者のこと。
理解者とはいえ、最初から「理解者です」って言われても「ホントに理解できるの?」って疑っちゃうのが本音ですよね。確かにいきなり信じるのは難しいかもしれません。
でも理解者として参加している人のほとんどが福祉の仕事をしている人や、過去に障害者とお付き合いしたことがある人。「障害に対しての偏見や差別がない」「障害者を支えたい」という自覚のある人たちという事になります。。

「支えたい」ってちょっと偉そうに感じるんだけど、少なくとも「理解しようと努力する」っていう気持ちはある人たちだよな。
やっぱり、知らないことに対しては身構えちゃうってこと誰にでもあると思うんですよね~。でも、ここに「理解者」として参加してくる人は、障害者の参加者の人柄をちゃんと見てくれそうですね。


「理解者」だからって障害のことをなんでも知ってるわけじゃないニャ!でも、腫れ物に触るような態度は取らないはずニャ!
「障害者が対象」以外の婚活は参加できないの?
障害者は「障害者&理解者」の婚活パーティーにしか参加できない、障害者向けのアプリでしか婚活できない、ということはありません。
当たり前ですが参加の条件を満たしていれば、可能です。
参加の条件とは婚活パーティーでいえば「男性身長175㎝以上、女性20~28歳」であったり職業が限定されている企画があります。
また、そういう見た目や社会的な条件だけではなく、趣味などの共通点を条件にしているもの、友人からスタートしたい人向けのパーティーも最近では増えてきているんですよ。
そのような条件に当てはまるものがあれば、ぜひ参加してみてください。ただ、会場に多目的トイレがないとか、付添いは不可の場合もあるので、念のため申込の時に主催者に問い合わせてみると安心ですね。
また「障害のある人が参加していると思わなかったのでビックリしてしまった」というような口コミもたまにありますが、「ビックリされるのなんて、もう慣れてるよ」っていう人も多いと思います。
初対面の人がビックリすることに毎回傷ついていたら、社会生活できませんからね。相手は何も知識がないからビックリするだけなので、そこは気にせず参加しちゃいましょう。
婚活パーティーってひとりの相手と話す時間が数分しかないんですよね。だから、相手も「何を話そうか」って戸惑っている間に時間が過ぎちゃうかも・・・。


ほんの短時間で交流して、その後すぐに誰かを選ばなきゃいけない流れなんだよな。だから少しハードルが高いかもしれないね。
そうなんです。婚活パーティーは会話の時間が短くて、展開が早いのがネックになってしまうことはあります。
なので、もし参加する場合には少し長めに会話する時間が取れる少人数制の婚活パーティーを選ぶようにすると、あなたの個性も発揮できるのでおすすめですよ。
障害を会話のネタにするわけではないですが、あなたにはあなたにしかない経験がありますよね。自分が経験したことがない話を聞くのって、みんな大好きじゃないですか?
そんな話をしてみると、最初はビックリしていた健常者の参加者も「えっ、話したら面白い人!」という反応に変わることも充分ありえます。
障害者が婚活する前に考えておくと良いこと

婚活してパートナーを見つけるぞ!と張り切っているみなさん、その勢いだけで婚活をすると、途中でつまずいてしまうかもしれません。
なるべくスムーズに婚活が進むように、事前に少し考えをまとめておくのがおすすめです。
- 大人として自立できている?
- 避けては通れない?子供をもつことについて
ここでは上記2つのポイントについてお話していきます。
大人として自立できている?
婚活で相手に選ばれるためには、自立ができているかどうかがとても大切です。
自立というのは「お金の部分」と「生活面」の両面のこと。一定の収入がない場合は、結婚相談所に登録することもできない場合があります。
また、婚活パーティーでも男性の場合「収入はゼロに近い」という状態だと選ばれるのは難しいのが現実です。
結婚生活は夫婦ふたりで生活をしていくことなので、どちらか一方が相手に寄りかかりっぱなしでは成り立ちませんよね。お給料だけではなく障害年金も合わせた総額でいいので、自分の収入を把握しておきましょう。
また、生活面では介助が必要な場面ではどうしていますか?パートナーに手伝ってもらいたい事がある場合は、伝え方を前もって考えておくのがおすすめです。
たとえば精神障害者の方で電車や人混みなどが苦手だった場合・・・
私は精神障害があって、混雑していたり音がうるさい場所に行くとパニックになってしまいます。
これを聞いた相手はきっと、あなたの状態の想像がつかず「自分には支えられない」って思ってしまうかもしれません。
私は精神障害があって、人混みの中に行くとドキドキするので苦手です。音にも敏感なので、移動の時はイヤホンで音楽を聴いていると落ち着いていられるんです。
こんな感じで伝えると、相手もあなたの状態をイメージできるし「自分で対処できてるんだな」と安心できますよね。
- なるべく簡単な言葉で具体的にあなたの状態を伝える
- 解決策もあわせて伝える
あなたにとってはもう当たり前のことでも、初めて関わる人にとっては未知なものなので丁寧に説明するのがベストです。
「なんで自分がそんなに苦労しなきゃいけないの?全然理解がない!」と思ってしまうかもしれませんが、これって逆に、あなたの人柄を伝えるチャンスなんですよ。
障害のあるなしに関わらず、他人に自分のことを伝えるって難くて、上手く伝えるには相手の立場に立った考え方が必要なんですよね。だから、相手にわかりやすく伝える表現や、ポジティブな表現ができる人は好感がもたれやすんです。
「こういう時だけ手伝ってほしい」「こういう特徴があるから知っていてほしい」と伝えられると、相手の心理的な負担感はググッと下がり、逆にあなたのポジティブな印象はドーンと上がっちゃいますよ。
あなたがしっかり自立していることをわかりやすく伝えること、簡単ではないですが努力する価値はありますよね!
子どもをもつことについて
ちょっとデリケートな話になりますが、障害の種類によっては子どもを授かった時に遺伝する可能性のことを考えておく必要があります。
実はこれ、カップルになった相手との間で最終的に避けることができない話題となることが多いからなんです。
まず考えてほしいことは、あなたは子どもがほしいかどうか。もっと言うと、「子どもがほしい」というはどのくらい優先度が高い条件なのか。
そして、もし子どもがほしいと考えているのであれば、あなたの障害は遺伝するのかどうか、可能であれば調べておくのがベストです。
「絶対に子どもがほしい。しかも、障害は遺伝する可能性がある」と考えるなら、それでも構わないと考えるお相手を探さなければならないので、対象にできる相手がとても限られてきます。
お相手の人って「子どもを望む権利はみんな同じ」「障害への差別はダメ」ってわかってないんですかね??


そりゃそうだけど、出会ったばかりの人にそんな希望を言われたら、受け止められない気持ちもわかるよ。
ワシなら、そんなに簡単に「大丈夫!」と言う人がいたら、むしろ考えが浅いように見えるニャ。

逆にもし「子どもよりもこの先の人生を一緒にすごすパートナーを見つけるのが大事。子どものことは、あとで縁があったら考えよう」と思う方は、ほぼ全員を対象にできるということです。
繊細なことだから簡単には決められないけど・・・、私だったらパートナーが見つからなかったら子どもも持てないから、まずはパートナーになる人を見つけて2人で幸せになりたいなって思っちゃいますね~。

子どものことに限らず、婚活って条件を狭くすると対象になる人数が減ってしまうので「せっかく相性が良さそうな人を見逃してしまっていた」なんてことになるかもしれません。
ですから、なるべく幅広く色々な人との可能性を見つけるために、条件はゆるめに考えておくことをおすすめします。
障害者の婚活ではこんな悩みも・・・

どんな人でも婚活中には色々な悩みが出てくるものです。特に見た目では分かりにくい障害のある人たちの悩みは、本人以外には理解が難しいことも・・・。
- 見た目で分からない障害はカミングアウトするべき?
- 傷つきやすい部分をどう乗り越えていくか
ここでは、もしかしたらあなたの目のまえに立ちはだかるかもしれない2つ悩みの種をどうしたら少しでも小さくできるかをお話していきます。
カミングアウトはしたほうがいい?
見た目ではわからない障害のある方だと、カップルになった時に「障害のことをいつ話すか」って悩んじゃいますよね。言わないわけにはいかないし、でも話した時の反応が怖い・・・という気持ちわかります。
お相手と出会うにあたり、健康状態や障害の有無などを事前に申告する必要がある結婚相談所などのサービスを使った場合はすでにお相手にはわかっていることなので安心ですよね。
でも婚活アプリや「障害者と理解者」ではない婚活パーティーなどで出会った場合は、つい言いそびれてしまうことってあると思うんです。
私だったらプロポーズされてから言いたいですね~。いつがいいんだろう?


菜々緒ちゃん、それはちょっと遅いと思うよ。相手も「どうして今まで黙っていたの?」って思うんじゃないかな。
実は3~4回目に会った時にお伝えするのがいちばん良いです。婚活をしていて同じ人に2回、3回と会うとすれば、そこから本格交際になるかどうかというところですよね。
お互いのことが少しずつわかって、相手はあなたに魅力を感じはじめているはず。その頃に、勇気を出して打ち明けてみてはいかがでしょうか。
相手も突然のことに驚くかもしれません。ひょっとしたら、それが原因で振り出しに戻ってしまうかもしれないし、理解して受け入れる気持ちになるかもしれません。
確率は五分五分かもしれませんが、少しでも良いタイミングで打ち明けたいですよね。
傷つきやすい心をどう扱うか
障害って、身体や心などの特徴による生活のしづらさの他に、経験の少なさからくる自信のなさや傷つきやすさがあって生きづらい部分もありますよね。
多くの人は、誰かに手を貸してもらうことに遠慮して、やりたいことを言い出せなかった経験があるのではないでしょうか?また、色々な事情で自分のことなのに自分だけでは決められず、誰かと相談が必要な場合もあるかもしれませんね。
そこでちょっと考えてみてください。自分で決めたことをやってみて失敗して、『あ~!なんてことしてしまったんだ!がっかり・・・』と思う経験をしたことがありますか?

中途障害の人や、学校も普通校だったり仕事が一般就労だったりする人は、世間に揉まれてるから失敗もたくさんしているんじゃないかな。
これってとてもキツい経験なんですが、こういう困ったことに直面することで心が鍛えられるんですよね。だから本当はたくさん失敗して、そこから立ち上がっていく経験ってとても大事なんです。
そんな失敗した経験が少ないなと感じる人は要注意。ひょっとしたら、婚活での出来事で気持ちが疲れたり、傷ついたと感じてしまうことがあるかもしれません。そんな時は、身近な人に話を聞いてもらったりして、気持ちを立て直してくださいね。
また、突然の展開に気持ちがついていかないようなことは、なるべく避けたいですよね。色々な情報を集めて事前に知っておくと、心の準備ができますよ。
障害者だからこそ自信をもってほしいこと

最後になりますが、大事なことをお伝えしたいと思います。
婚活市場では、「相手の条件は・・・」と結ばれたい相手像を求めて婚活する人が多いです。でも「相手は〇〇な人じゃなきゃ無理」「この人も違う、あのひとも違う」って切り捨てていたら上手くいくはずないですよね。だからみんな苦戦するんです。
それに対して、多くの障害者が素晴らしいのは「自分を受け入れてくれる人は誰か」と考えて活動しているところ。
そして、今までの人生で「支え合うこと」をすでに経験していたり、「今まで支えられていたから、自分も誰かを支えたい」という気持ちもすでに持っている人が多いところも人間としてとても魅力的です。
結婚生活の中でも、このような思いやりを持てたら気持ちよく暮らせるだろうなって想像つきますよね。あ、気づいてくれましたか?障害者のみなさんの多くは、もうその素質があるんです!
この先の婚活には失敗や苦労もあるかもしれませんが、その分幸せな結婚生活がやってくると信じて頑張ってくださいね。
まとめ
- 障害者を対象とした婚活サービスがある
- 婚活の前に自分の考えをまとめておこう
- 婚活をはじめたら失敗も栄養にして自信をもって進もう
婚活って大変だと思っちゃいましたか?でもそれは「障害者だから大変」「健常者なら楽」ということではなく「一生のパートナーを見つける」ことなので、そう簡単ではないですよね。
でも日常生活の中で出会いを待つよりは、応援してくれるサービスを使いながら、自分で動き出すことが大事なんじゃないかなって思いました。そして少しずつ広がっていく世界を、ぜひ楽しんでいただきたいです!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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